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エコーとは?
おなかの中にいる赤ちゃんの様子を観察するためには、エコーが有効です。妊婦健診では欠かせない重要な検査の1つで、赤ちゃんや胎盤の状態に問題がないかをチェックするために定期的に行います。エコー検査で異常が見つかれば事前に対処法を考えられるため、安全な分娩を行うためにも必要な検査となります。
エコー検査の種類と目的
エコー検査は通常の診察でも臓器疾患などの診断に用いますが、産科の検査で行うものには「通常超音波検査」と「胎児超音波検査(胎児超音波スクリーニング)」の2つがあります。検査方法は同じですが、それぞれで検査の目的が異なります。
通常超音波検査
通常超音波検査は妊娠から分娩までの間に定期的に行う基本的なエコー検査で、妊婦健診の一環として行われます。この検査では以下のことが分かります。
- 妊娠週数の確認
- 胎児の発育状況の評価
- 胎盤や羊水の状態の確認
- 多胎妊娠の有無の確認
- 胎児の位置や向きの確認
- 子宮・卵巣の異常のチェック など
検査方法・所要時間
超音波の通りをよくするゼリーを腹部に塗り、その上からプローブを当てて行います。検査時間は10分程度です。
胎児超音波スクリーニング
おなかの赤ちゃんの形態異常や発育異常を調べるための専門的なエコー検査です。通常超音波検査よりも長い時間をかけて検査を行い、赤ちゃんの体に問題がないかを細かくチェックします。時期ごとに以下のことが分かります。
- 妊娠11週~13週:胎児の染色体異常リスク
- 妊娠18週~22週:胎児の形態異常
検査方法・所要時間
検査方法は通常超音波検査と同じですが、胎児超音波スクリーニングはより詳細な評価を行うため、検査時間は20~30分程度かかります。
※当院では現在行っておりません。ご希望があればご紹介させていただきます。
エコー検査の注意点
医療技術は年々進歩していますので、エコー検査を行うことでおなかの赤ちゃんについて詳しく知ることができるようになりました。しかし万能な検査ではなく、エコー検査で異常がなくても出生後に判明することもあります。
また赤ちゃんに異常があることが“分かってしまう”ため、出生までに余計な不安を抱えるという問題もあります。スクリーニング検査をするかどうかは、医師やパートナーとよく話し合った上で慎重に決めましょう。