blog

ブログ

不妊治療と朝食

2025.05.01

不妊治療中の患者さんに、『どのようなことに気をつけて生活すればいいでしょうか?』とか『どのようなものを摂取すればよいでしょうか?』という質問をよく受けます。妊娠に必要な葉酸やビタミンDなどをサプリで補うことをお勧めし、食生活においては地中海式の食事(野菜、果物、全粒穀物、豆類、ナッツ、魚介類などを中心に、オリーブオイルを使用)が不妊治療中の患者さんにはよいと言われているので、参考にしてもらうようにアドバイスしていました。しかし、これは海外での研究結果で日本での研究では不妊治療の成績に差はなかったというものであくまでも参考にしてもらうレベルでした。私も少しでも患者さんにアドバイスできるようにと探していたところ、最近日本の研究チームから面白い発表がありました。研究結果では食事内容ではなく、朝食を食べるか食べないかに注目したものです。

朝食を食べる習慣(週に6~7回)は、食べない週間(週に5回以下)に比べて出産にまで至った女性の割合が高く、流産率は低いことがわかりました。

このことから、不妊治療を受ける女性は朝食を習慣的に食べることが不妊治療に良い影響を及ぼす可能性があることがわかりました。

この研究では朝食を習慣的に食べることがどのようなメカニズムで不妊治療成績に影響をあたえるのかについてはあきらかにされていません。ただし、これまでの動物研究では朝食が体内時計遺伝子や栄養代謝、生殖に関連するという報告がされていることから、体内時計遺伝子が関係しているのではないかと考察されていました。

06-6882-8686

WEB予約

オンライン診療

WEB予約

WEB予約